アバランチランは当社の定番ディレイ、ディスパッチマスターをさらに別次元へ押し上げつつ、使い易さも追求した物です。
リバーブとディレイは一緒に使われる事が多いので、これ一つで多様な空間系の音色を再現できるでしょう。リバーブとディレイを同時にも別々にも使用可能です。アバランチランは強力なDSPを採用しており、様々なタイプのアンビエント感を体験できますが、操作性は可能な限りシンプルに行える様に心がけ開発いたしました。一度設定を理解すればどんなアンビエントサウンドも思いのままです!
スタジオクオリティーのプレートスタイルのリバーブと、デジタルでありながら暖かく、それでいてクリアな最大2秒までのディレイタイムを得る事が可能で、多様な使い方に対応できる様々な設定ができます。リバーブの調整はDecayとMixで行い、3つのディレイモード(Normal/Reverse/Swell)を搭載し、Nomal選択時はディレイとリバーブは普通に出力され、Revers選択時はディレイの出力が反転されリバーブを通常のまま。Swell選択時はピッキングの強弱に合わせて、ボリュームを使用したバイオリン奏法の様なエフェクト効果を得る事を可能にします。
アバランチランはエクスプレッションペダルを接続して外部から6つの違うパラメーターをリアルタイムにコントロールする事が可能です。さらにTap Tempo付きで6種のディレイのレシオを選択でき、トゥルーバイパスかバッファー付きバイパスの選択が可能で、バッファー付きバイパスを使用した場合は残響音を5つの長さから選択でき、アバランチランをオフにした場合にも残響音を残す事ができます。昔のテープディレイに搭載されていたローファイなサウンドオンサウンドモードの様なループとして使用するモードも搭載しています。
レコーディング現場でも有効なステレオインとステレオアウトに対応。Tap Tempoスイッチはディレイのテンポの設定以外に以下の設定で使用で来ます。NormalとSwellのモード時にTap Tempoスイッチを踏み続けるとアバランチランを発振させる事が可能です。ReverseモードではTap Tempoスイッチを踏み続けている間のディレイはNormalのディレイに戻りスイッチを放すと再度Rverseディレイに戻ります!
コントロール
Avalance-Run-Controls.jpg
1. Time: ディレイタイムの設定。0msから最大2000ms近くまで設定可能です。
2. Repeats: ディレイのリピートの回数の設定。0からほぼ無限のリピートまで設定できます。
3. Tone: ディレイ音のトーンの調整。原音には影響しません。左に回すと高音を抑え、右に回すと低音が抑えられます。真ん中にセットする事で元のディレイ音で音色に影響は出ません。
4. Mix: ディレイ音の音量調整。1時の方向まで回すと少しずつエフェクト音が原音に混ざり込みます。1時から3時の方向まではエフェクト音が原音より多くなります。3時の方向以降に回しますとそこから原音の音量が下がり、最大でエフェクト音のみの出力なります。
5. EXP: 外部のエクスプレッションでどの機能をリアルタイムで調整するかの設定をいたします。
Decay: リバーブの長さの調整
R Mix: リバーブの音量の調整
TIME: ディレイタイムの調整ですが、外部エクスプレッションペダル使用の場合は本体上のノブで調整する物と全く変わります。こちらでのコントロールの場合、本体上のノブでは得られないワイルドな効果が期待できます
Repeats: ディレイのリピートの調整
D Mix: ディレイの音量の調整
Toggle: こちらはToggleスイッチの役割を外部エクスプレッションが行い、ペダルをかかと側に戻した状態では普通のディレイで、つま先側に踏み込んだ状態でリバースディレイになります。リアルタイムでコントロールした場合はディレイの残響音が普通とリバースを徐々に行き来致します。
6. Retio: タップテンポ使用時のディレイの符割の設定です。
1/1: クオーターノート
3/4: 符点8th
2/3: クオーターノート三連符
1/2: 8thノート
1/3: 8thノート三連符
1/4: 16thノート
7. Decay: リバーブの長さの設定。左に回すと短く、右に回すと長くなります。
8. Toggle Switch(モードセレクター)
Normal: こちらがスタンダードなディレイとリバーブのモードになります
Reverse: ディレイ部分のみが反転され、リバーブは通常に出力されます
Swell: バイオリン奏法の様になります
9. Mix: リバーブの音量の調整になります。(ディレイの調整時と同じく)1時の方向まで回すと少しずつエフェクト音が原音に混ざり込みます。1時から3時の方向まではエフェクト音が原音より多くなります。3時の方向以降に回しますとそこから原音の音量が下がり、最大でエフェクト音のみの出力なります。
入出力、信号経路
モノでご使用の場合
LeftインプットとLeftアウトプットをご使用ください
ステレオでご使用の場合
インプット、アウトプット同時にLeft、Rightをご使用ください
モノ入力、ステレオ出力で使用の場合
Leftインプットを使用し、Left、Rightのアウトプットをご使用ください
面白い使い方
インプットのRightを使用し、Left、Rightのアウトプットを使用する事によって、Leftチャンネルがエフェクト音のみ、Rightチャンネルがご希望の設定した通りの通常の(エフェクト音と原音とが混ざった音)音が出力できます。例えば、エフェクト音のみのLeftチャンネル用のアンプを用意し、Mixコントロールでエフェクト音の分量をコントロールします。トゥルーバイパス時にはLeftのエフェクト音用のアンプからは原音は出ませんが、Trails Modeではアバランチランをオフにした後も、エフェクト音用のアンプからは残響音が設定したご希望の長さで、いつまでも出力できます。設定次第ではかなり大胆な空間系の音が演出できるはずです!