Nu Mu(ニューミュー)は、極めてスムースなダイナミクス処理とタイミング特性を備え、現行機種でありながら早くも「レジェンド」と称される同社 Stereo Variable Mu® Limiter Compressor 秘伝の “T-Bar mod” タイプのチューブ・フロントエンドと、より速くパンチーなオーディオパスを実現する高電圧ディスクリートのFETソリッドステート増幅回路が融合する新世代のステレオリミッターコンプレッサーです。
これは Variable Mu の「クリーン」バージョンと言えるかもしれません。サウンドに色付けやマスクを施す必要がない現代のデジタル/エレクトロニックミュージックには最適でしょう。
Manley Laboratories の最新機能 “HIP” コントロールを備える Nu Mu は、その精巧なダイナミクスコントロールによって低レベルの信号でもトランジェントを崩さずに持ち上げることができます。洗練された技術によって操作効率の良さと芸術美を極めた造りは、きっとクライアントからも喜ばれることでしょう。優雅さと扱いやすさが同居する Nu Mu は、パフォーマンスと価値の両面においても新しい基軸となります。もちろん、これまで通りカリフォルニアで職人たちが誇りを持って手作業での生産を行っています!
HIP コントロール
一般的に、コンプレッションの目的は全体的な信号のダイナミックレンジを抑えることにあります。トラディショナルなコンプレッサーは最も大きな信号部分を抑え、結果として最もエキサイティングなトランジェントを損なうことがありました。
Nu Mu の HIP コントロールは低い信号レベル(ダイナミックレンジスペクトラムの低い部分)にも作用します。しかも全体的な信号にはコンプレッションがかけられていても、大きい信号レベルはそのまま残ります。その結果、ラウドな部分は本来のダイナミクスのままで、ソフトな部分をしっかりと持ち上げることができます – これまでは信号をパラレルにして分け、コンプレッションされた信号と、そうでない信号を後でミックスをするといった方法でしかできなかった処理をHIPコントロールが簡単に、かつ確実に実現します。
この機能を「セーフティーモード」や「イージーモード」として活用するという考え方もあります。コンプレッションをかけ過ぎないための安全策とも言えるのです。HIPコントロールにより、過度なコンプレッションをすることなく確実に Manley サウンドを得られるのです。