MORG Special Equipments (モーグ スペシャル イクイプメント)
MORG代表門垣良則がWAVE RIDER在籍時に同社のブランドとして発売した機材を更に徹底的にこだわった生産体制で制作する機材、楽器です。
MORGで実際に稼働している機材や楽器と同等のスペックの製品をMORGに存在するビンテージ機材、楽器のサウンドとより徹底して比較しながら開発陣が独自に突き止めた法則に基づいた確実なコンポーネントのチョイス、チューニングを施します。
コンセプトはMORGが長年収集し、沢山のミュージシャン、エンジニア、プロデューサーが唸った数々の名機、名個体に感じるサウンドと感動の再現です。
※旧ブランドWRシリーズの修理に関してはこちらで継続して受け付けます。
=MORG-7281=
MORG-72とMORG-81を1CHづつ1Uに納めたモデルになります。
独自機能としてFLIP SWITCHを持ち、72側と81側の入出力を反転させることができます。
=72CH=
ローカット(50Hz) フロアノイズなど不要なローをカットできます。
位相反転 シグナルの極性を反転させます。
+48Vファンタム コンデンサーマイク使用時に使うファンタムです。 入力インピーダンスセレクト 入力インピーダンスを300Ω、1200Ωで選択できます。 AGE SWITCH 擬似的に新品からビンテージまで経年変化をエミュレートします。 2-1-0(真ん中)の順に経年変化が進み、ピークが抑えられます。 大きな信号の入力時に変化がわかりやすく、ディエッサーのような効果があります。 この音色変化がビンテージ個体が愛される理由の一つです。 切り替え時にはノイズが出ます。レコーダーの入力やスピーカーをミュートして 切り替えてください。
VBフィルター 出力トランス付近で超高域をコントロールします。 V=Vocal、B=Bassとしていますが、Vが一般的な1272の定数、Bは超高域がなだらかになります。
可聴域外のコントロールが可聴域内の音像に影響を与えます。 Bassやアコースティックギターなどで顕著な効果が得られます。 スピーカーの上部の空気の変化を意識して試してみてください。
これら各種の機能をフロントパネルから瞬時に操作し、1272の個体差のバリエーションを再現。 サウンドキャラクターを思いのままにコントロールすることができます。 ピーキーな楽器や金物、シャウトなどを受け止めるためにAGEを0にしたり、 アコースティックギターの超高域を VBフィルターで抑えてボーカルと分離させたり、 ビンテージ感のいらない極めてモダンなサウンドが必要な場合は AGE2にして対応できます。
(AGE SWITCHは電源投入後初回切り替え時に電位差でポップノイズが出ます。可能な限り電源投入後スピーカーがミュートされた状態で先に全接点切り替えておくと安心です。)
=81CH=
ローカット(50Hz) フロアノイズなど不要なローをカットできます。 位相反転 シグナルの極性を反転させます。
+48Vファンタム コンデンサーマイク使用時に使うファンタムです。 ゲインの部でLINE入力に切り替え可能です。
FLIP SWITCH オフ時は見た目通りCH1が72、CH2が81ですが、オンにすると入出力が反転します。 この機能により、例えばCH1にのみインアウトをつないだ状態で72を使いながら、81に切り替える 場合に結線をやり直すことなくワンボタンで変更が可能です。
MORG-7281は現場で求められる伝統的なサウンドの個体差を再現し、シビアなボーカルダビング 現場であっても、進行を乱すことなくその音色のバリエーションを使用していただけます。 レンジが広くリードボーカルに最適な81、きらびやかな72からピークをいなすビンテージ風72など 楽曲やパート、声質などに対して素早くキャラクターを設定していただけます。
少し強引かもしれませんが発案者、開発者に言わせれば1073はシングルコイルの1962年製ストラトキャスター、1081はハムバッカーの1959年製バーストレスポール、伝説的トランスはアルニコピックアップです。
また、出力されるサウンドから各コンポーネントのサウンドやメカニズムを解析することは完成された音楽作品のレコーディングやミックス、使用楽器などを分析して再現することとなんら変わりはありません。
しかし、名機やビンテージ特有の圧倒的な感動に最大限のリスペクトを払いながら、冷静に分析していく作業は多くの仲間無くして不可能でした。
それほどまでのビンテージの魅力をうまく現代のニーズにマッチさせることは多くのミュージシャン、クリエイターにロマンの喪失ではなく大きな希望と発展をもたらすと確信しています。
多くのレコーディングの現場、多くのミュージシャン、エンジニアが愛したサウンドを存分に感じていただければ幸いです。