D.I.セクションには10MΩもの非常に高いインプット・インピーダンス値を持つNice DI譲りの性能を誇り、ライン入力セクションにはPhoenix Audio社のスマッシュヒット作であるサミングミキサー Nicelizerに倣ったクラスAディスクリート・バッファーアンプが搭載されています。
さらにサウンドメイクも重要な3つの周波数を中心とするTilt EQとのコンビネーションにより、D.I.&ラインレベルの信号にパワフルなインプット・ステージとしてサウンドの核を創造します。
ある1点の周波数を中心としてシーソーのような振る舞いをするピボット・スタイルのイコライザーは、低域160Hz、中域800Hz、高域1.6kHzの3点を支点として、それ以下の周波数帯域を持ち上げる「DARK」とそれ以上の周波数帯域を持ち上げる「BRIGHT」の2種類のシェイプ・コントロール機能として動作します。
Pivot TC 500の出力レベルは10個のLEDインジケーター上に表示されます。
通常API500規格シャーシのスロットには16Vの電源が流れます。Pivot TC 500は24V昇圧パワーサプライを内蔵しているので、16V電源を受け24Vで回路全体を動作させることで19インチラックマウント・モデルに匹敵する広大なヘッドルームとサウンド・クオリティを実現しています。
Tilt EQセクションをバイパスした状態でも、信号はクラスAディスクリート回路とアウトプット・トランスフォーマーを経由して出力されるので、Phoenix Audio社の誇るアナログ・サーキットとサチュレーションによる色付けが加わります。Pivot TC 500を2台揃えてステレオ・モードとして使用すればミックス・バスやマスタリングなどのシーンにおいても強力な効果を発揮します。