JR2/2-ADR • Dual Mic Preamp with Gain Pots & Limiters
新しいJR2/2マイクプリアンプ・バリエーションは、ADRステージのニーズに合わせた仕様になっています。まず、標準のロータリー型ゲイン・スイッチから、手で回した際に滑らかで快適な動きをする連続可変のポテンショメータに置き換えられており、ボーカル・パフォーマンスを乗せるのに最適なポット・ゲイン・レンジが設定されています。ポットの動作は、擦れ音やその他のガリ・ノイズを発生させることなく、最適なゲインの上で突然のワイルドなジャンプなしにスムーズに可変します。
タレントの静寂を伴うパフォーマンスの収録に対応するため、「+15dBゲイン・ブースト・スイッチ」が合計の最大ゲインを+75dB確保します。これにより、非常に低いノイズと優れた明瞭度で、最も弱い、呼吸やため息の音を捉えることができます。標準搭載の「35Hzハイパス・フィルター」は、声の帯域に達することなく低周波数の部屋のトーンを抑制するのに役立ちます。このハイパス・フィルターとJR2/2の低いセルフ・ノイズ、そして卓越した電磁対策の組み合わせにより、構造/通信ベースで侵入するノイズは軽減されます。エンジニア達は、面倒ごとや追加作業が起きることなく、プロダクション・サウンドとのマッチングに非常にうまく成功しているとリポートしてしています。 JR2/2-ADRの優れた基礎仕様は、JR2/2と同様です。
これらの核となる機能に加えて、JR-ADRには、「ピーク・リミッター・オプション」が提供されています。実際のADR収録現場では、「設定し、そのままにしておく」アプローチが採用されてます。リミッターのピーク・シーリングは、レコーダーのクリッピング・レベルのすぐ手前で止まるよう調整されており、信号がその上限に達すると、少ない歪みを持ってそこで保持し、デジタル・レコーダーのADCのオーバー・ロードを防ぎます。「ピーク・リミッター・オプション」の特別な点は、信号経路に追加回路を加えていないことです。最小限の信号経路を保持することにより、プリアンプの既存のゲイン構造はロスレスで制御され、ドラマを盛り上げるためのタレントのニュアンスをより多く確保することができます。