COSMOS (コスモス)は、音楽を通して瞑想状態に働きかけるようにデザインされた、ドリフティング・メモリ・ステーションです。コントロール、機能、そして作り出されるサウンド・スケープは、無限の空間、流動性、自発的な展開、臨場感、聴覚、静けさ、微妙な調和の体験、そして世界全体を包み込む幸福感など、瞑想によって得られる状態や体験を、パフォーマーとリスナーの両者に呼び起こすことを目的としています。
機能としては、COSMOS は大規模なサウンド・メモリの配列であり、録音された音は絶えず組み替えられ、常に変化するサウンド・スケープを自発的に生成します。それには、次の3つの手法を使用しています。基準となる大きな数との関係の数学的なシフト (各ディレイラインはそれぞれ異なる数を基準としています)、LFOによる非同期の処理、ゆっくりと変化するカオティックなシグナルによるモジュレーション。これらにより、ルーパーで得られるような煩わしく繰り返すだけのループではなく、絶えず変化し続けるサウンド、そしてそのレイヤーを作り出します。
COSMOS は、アンビエント・ミュージックに最適な、豊かで流動的で進化するサウンド・スケープを生成します。COSMOS を使えば、スタジオであらかじめ仕込んでおいたシーケンスやバッキング・トラックのような、「今この時」を表現することのできない素材を使うことなく、自然な流れの中で、瞑想的なソロ・コンサート全体を演奏することができます。