『SHAKESPEARE’S CHURCH ORGAN』は、英文学史上最も讃えられた劇作家ウィリアム・シェイクスピアが眠るホーリー・トリニティ教会のパイプオルガンを収録したライブラリです。
劇団ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーとのコラボにより、教会の素晴らしい音響、パイプオルガンの荘厳かつ神聖な響きが見事に捉えられています。また、厳選されたストップの組み合わせを元に作成された、多彩な音色の33種類のプリセットも収録されています。
何世紀にもわたり教会で人々を魅了してきた歴史的オルガンの音色が、時代を超えてシェイクスピアの魂をあなたの楽曲に呼び覚まします。
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのために録音されたオルガンの響きは、2024年の「十二夜」公演にて、ロイヤル・シェイクスピア・シアターの舞台へと届けられました。キューリオ役の俳優トム・ペティが奏でるオルガンは、物語の光明と陰影を巧みに際立たせ、荘厳な葬送行進曲からラグタイムに至るまで、あらゆる音楽を劇のタペストリーに織り込みました。
このオルガンは、5つのディヴィジョンに合計54つのランクを備えており、最も個性的で常用されるレジストレーション(音色の組み合わせ)を厳選。これにより作曲家やプロデューサーは、劇場の臨場感から壮大なアンサンブルまで、あらゆる音楽表現に対応する、本格的かつ創造性を刺激する多彩なオルガンサウンドを自在に操ることができます。
ホーリー・トリニティ教会の類いまれな音響は、3つのマイクポジションで録音されました。クローズマイクがもたらす鮮明さに加え、何世紀もの歴史を宿した、荘厳かつ幽玄な空気に包まれた豊かで特徴的なサウンドが実現されています。
ホーリー・トリニティ教会のパイプオルガンは、宗教改革以前にまでその起源をさかのぼる、歴史的な職人技の結晶です。何世紀にもわたって改良と丁寧な修復が施されてきたこのオルガンは、上部鍵盤(力強いグレート音部、表現力豊かなスウェル音部、そして基礎を支えるペダルストップを含む)と、下部鍵盤(多用途なクワイア音部、第二のスウェル音部、そして独自のペダルストップを備える)から構成されています。
この歴史的建造物の中で、何世紀にもわたり鳴り響いてきたこのパイプオルガンの深遠な響きは、まさに歴史の証人であり、信仰の声そのものです。今、このオルガンの広大なダイナミックレンジ——ささやくような繊細な音色から、フル・アンサンブルによる威厳ある響きに至るまで——をあなた自身の作品で自由に探求することができます。制作物に深みと歴史的重み、そして否応なく心を揺さぶる感情を加えるための、強力な音楽的資源となるでしょう。