『DUB FILTER』は、King Tubbyを象徴する「Big Knob」をモデルにしたフィルタープラグインで、70Hzから7.5KHzまでの11段階の周波数のステップを持つパッシブハイパスフィルターです。このフィルターは、ジャマイカ音楽の「ルーツ」時代全体のサウンドを定義したとも言えます。
メインの段階付き周波数ノブとインピーダンス(共鳴)に加えて、このフィルターにはマグネティズム、キャラクター、ダイナミクス、アーティファクトのコントロールを含む動作を制御するオプションも搭載しています。
さらに、リズミカルな鼓動からオーガニックなフィルターの動きまで、プラグインの創造的な可能性を拡張するために、LFOとエンベロープフォロワーの2つのモジュレーションソースも含まれています。
オリジナルのフィルターの動作を細かく再現し、追加のコントロールとモジュレーションを拡張しました。特に、以下の3つのコントロールでフィルターの動作を深く変更できます。
- MAGNETISM
回路のエミュレーションに使用されるインダクタンスの非線形モデルを制御し、生成されるハーモニクスのスロープと強度に影響を与えます。 - CHARACTER
フィルターの非線形動作を制御し、生成されるハーモニクスの量を制御します。 - DYNAMICS
インダクタンスの非線形物理モデル
Altec 9069B ハイパスフィルター
『DUB FILTER』は、King Tubby(および多くの他のアーティスト)がジャマイカのウォーターハウスにあるキング・タビーズ・スタジオで使用されていた、King TubbyのBig Knobとして知られる「Altec 9069B」のハイパスフィルターに基づいています。
Altecは60年代に9069Bフィルターを発売しました。これは、18 dB/octの減衰を10段階で提供する、パッシブのインダクターをベースとしたTネットワークフィルターでした。
King Tubbyは、ダブミュージックの真のパイオニアとされており、MCIコンソールやAltecフィルター、スプリングリバーブ、ディレイなどの実験を通じて、彼独自のスタイルを生み出しました。