SEQ-Sの機能をそのままに、サラウンド対応を省いたST版
『SEQ-ST』は、モノ、ステレオ、MSのソースに対応する、リアルタイムでスペクトラム表示が可能なリニア・フェイズEQです。
ユニークな「EQマッチング」機能を装備しており、従来のパラメトリック・インターフェイスでは得られなかった驚異的な解像度で、あらゆるソースを整え、求めるサウンドを得ることができます。
詳細なスペクトラム分析結果をを参考に、EQカーブを直接書き込むことが可能なインターフェイスを使って、オーディオをファインチューンする部分を特定します。音の周波数分析結果の差から最適なEQカーブを導き出すEQマッチング機能は、他のEQプラグインには見られない本製品独自の機能です。
別々のテイクのフレイバーをマッチさせる
リファレンスにしたいオーディオ・トラックを選択、そのトラックの任意のセクションで周波数分布のフレイバーをキャプチャー、そのフレイバーをいま作業しているトラックに瞬時に当てはめることができます。異なる録音テイクの微妙な音質の違いや、マイクロフォンの位置による音の変化をマッチさせたいとき、修復後のファイルの調和をとりたいときに、本製品の「EQマッチング」機能を使わない手はありません。
完璧な「音のスペース」を作る
EQ Invertコントロールは、従来のEQでは煩雑な作業になりがちな、トラックどうしの帯域の「かぶり」を最小限に抑える作業を簡単に行える便利な機能です。ボーカルトラックをサンプリングし、その周波数特性と反対のEQカーブをバッキングトラックに適用することで、不自然にバッキングの音質を変えることなく、ボーカル用の「音のスペース」を作ることができます。
高解像度の低域コントロール
他のリニア・フェイズEQと違って、本製品はユニークなクオリティー調整機能を備えています。この設定により、低域で非常に正確なコントロールが可能になり、ミックスを濁らすことなく、とても透明度の高い調整を行うことができます。解像度はタスクによって変更可能で、マスタリングには最高の解像度を、大規模なミックスでEQを多用する場合は負荷の軽い解像度を選択するなど、目的に応じて使い分けることができます。