『smart:comp 3』は、高度なAI分析と直感的なコントロールを融合させた、次世代のコンテンツ認識型コンプレッサーです。
本製品は、クリエイターの制作意図を最大限にサポートするために設計されました。
インテリジェントなアルゴリズムがサウンドを自動解析し、最適なコンプレッション特性を「直感的なマップ」として提示します。
これにより、スムーズな操作で、透明感のある音楽的なサウンドを素早く手に入れることができます。
また、より緻密なダイナミクス調整が必要な場合も想定し、一般的なコンプレッサー機能に加え、高度なスタイル・オプションやスペクトル・コンプレッション機能（周波数ごとに細かくコンプレッションを行う処理機能）も完備しています。
前バージョンである「smart:comp 2」からさらに進化した分析機能によって、あなたのサウンドを特別なものに変える創造的なツールを提供します。最大の特徴である「コンプレッション・マトリックス」は、入力信号のダイナミクスを2D空間上に可視化。AIがソースに合わせて学習した設定をもとに、「Snappy」や「Punchy」、「Dense」といった音の質感の間をシームレスに行き来するだけで、理想のサウンドを直感的にデザインできます。
また、新機能「グループモード」により、複数のトラックにインサートされたインスタンスを相互にリンクさせ、単一ウィンドウでの一括コントロールを実現しました。
これにより、ドラムバスやボーカル、ステムなど、トラック間のダイナミクスを一貫性のあるバランスで効率的に整えることが可能です。
スペクトル・コンプレッションやインプット・ライディング（入力レベルのばらつきを自動で整える機能）といった処理もさらに洗練され、ゼロレイテンシー／リニアフェイズの両モードを搭載することで、レコーディングからミキシングまで、あらゆるワークフローに柔軟に対応します。
従来のコンプレッサーのような「数値合わせ」の操作は必要ありません。『smart:comp 3』は、AIがサウンドを解析し、音楽的に最適な設定範囲を「コンプレッション・マトリックス」上に可視化。画面上の円を動かすだけで異なるサウンド・キャラクターを直感的に決めることができます。これにより試行錯誤を繰り返すことなく、直感的な操作でトラックの魅力を最大限に引き出します。
『smart:comp 3』の新機能
- Compression Matrix： 多彩な設定範囲を表示し、異なるコンプレッション・キャラクター間を直感的にモーフィング
- Compression Scope： 解析した信号に対し、音楽的に有効なコンプレッション範囲を可視化
- Group Mode： 複数トラックをリンクし、スレッショルド等の主要パラメータを一括操作。単一画面でスムーズな調整が可能。
- Zero-latency Mode： ライブや録音に最適な、遅延のないミニマム・フェーズ処理に対応。（ミキシング用のリニア・フェーズも選択可）
- Refined Input Riding： コンプレッションの前段で、入力レベルのばらつきを自動的に安定化。
- Enhanced Style Control： アタック／リリース挙動やサチュレーション特性を刷新した、高度なスタイル制御。
「グループモード」を使えば、複数のトラックにおけるコンプレッションを単一のウィンドウで一括管理できます。ドラムのバランス調整や、複数のボーカルトラックをまとめる際、個々のプラグイン画面を行き来する必要はもうありません。
最大7つのインスタンスをリンクさせ、スレッショルド、レシオ、アタック、リリース、Mix値を一括で編集可能。ミックス全体の統一感を高め、作業効率を劇的に向上させます。
一般的なコンプレッション操作に加え、微調整のための高度な機能を「Advanced Tab」に集約しています。
- 多彩なスタイル： 3つのプリセットスタイル（Clean, Smooth, Aggressive）で目的のサウンドへ即座に到達。さらに「Custom」スタイルでは、アタック／リリースの形状やサチュレーションの挙動まで詳細に設定できます。
- スペクトラル処理： 独自のスペクトラル・コンプレッション／ダッキング技術により、必要な帯域のみをピンポイントで処理。原音のダイナミクスやエネルギーを損なうことなく、自然な仕上がりを実現します。
- その他の高度な機能： 入力レベルを安定させるインプット・ライディング、ゼロレイテンシーで動作するミニマム・フェーズ・モード（最小位相モード）、M/S処理など、あらゆる制作ニーズに応える機能を網羅しています。